2005年03月号
既にご存じの方もいらっしゃると思いますが、今年は小社の創立九十周年です。九十年前というと一九一五年、大正四年です。日本が中国に対して二十一箇条の要求を突きつけたのがこの年で、その前年は第一次大戦勃発の年ですから、もはや歴史上の出来事です。
大正時代の出版書目を見ますと、著者には牧野富太郎、与謝野晶子、後藤朝太郎といった著名人の名前も見えます。また既にこの頃から欧米文学の翻訳を 手がけてもいました。しかし、時代背景もあるのでしょう、シリーズ「地方振興叢書」をはじめとした農村関連書籍が目につきます。
それらと並んで<女性たるものかくあるべし>的な本もかなりたくさん出版しています。一例を挙げますと『上品でいきな化粧の秘訣』『妙齢の女は何を知らねばならぬか』なんてのがありますが、いったいどんな内容の本だったのでしょう。
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