ためぐち韓国語
平凡社新書の『ためぐち韓国語』読了。
韓国人との親睦を深める一つのきっかけとしての「ためぐち」を取り上げ、著者の異文化交流や体験談を楽しくつづった一冊です。語学の本っぽく仕立て ようとしている面と、言葉をネタにしたエッセイに仕立てようとする面とが、時にどっちつかずで中途半端なになってしまっていますが、全体としては楽しいエ ピソード集として気軽に読める本です。
なので、この本で知った韓国語を、それほど韓国語が出来ないのに使うのは、ちょっと怖いですね。英語なんかでよくある「今日のひとこと英会話」みた いなもの。あれ、あたしは反対です。例えばアメリカ人やフランス人、中国人が、ろくに日本語で話も出来ないのに「ちょーうぜー」といった言葉だけ覚えてい たとしたら、それはやはり日本語学習としてよくないことだと思うからです。
考え方が古いかもしれませんが、やはりオーソドックスな言い回しをきちんと覚えて、その上でのバリエーションとして身につけるというのであれば、構わないと思いますが......。
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