上のトップ画像は北京五輪2年前ほどの北京・東単交差点だったと思います。バック画像は西安の兵馬俑博物館に展示されていた武俑です。

2005年2月 2日

一太郎はどうなる?

ネットでは昨日既に話題になっていて、今朝の新聞(とりあえず朝日)でも大きく取り上げられていましたが、ジャストシステムのワープロソフト「一太郎」が、松下からの訴訟によって存亡の危機に立ってしまいました。まあ、裁判の行方がどうなるか、うまいところで和解が成立するのか、まだまだ予断を許しませんが、マイクロソフトのワードに押されっぱなしの一太郎が、ついにとどめを刺された感じがします。

実は、あたし自身、昨今はワードばかり使っていますが、少し前(3年くらい前?)までは、もっぱら一太郎でした。その理由はなんといっても「使いやすい」ことでした。それにATOKとの組み合わせで、多くの漢字が使えるというのも、古典漢文を専門にしているあたしにはありがたい機能でした。

でも、「一太郎、重いよね。ワードの方がサクサク動くし…」という印象は、これもずいぶん前から持っていて、多漢字環境がワードでも揃ってきたこの数年、あたしも一気にワードに切り替えてしまいました。なにせ、世界の標準はワードで、国際的な学会でも「論文はワードで提出」というところが増えています。もちろん、ほとんどの研究者がワードで文書を作っている状況では、それを閲覧するのにワードを使うのは、(一太郎でもファイルを開けるとはいえ)当たり前のことですから。

そんなこんなで、近々発売になる一太郎も、予約はしていますが、発売中止になっても、それほど影響はありません。これまで一太郎で作ってきた文書も、現在のバージョンの一太郎で閲覧可能ですから。むしろ、個人的にはマイクロソフトのようにOSを作っているメーカーが、アプリケーションまで作ってしまっていいのかな、と思います。マイクロソフトは「ユーザーの快適性のため」とか言って、強引にブラウザを抱き合わせしてしまっていますが、MSオフィスもそんな風に感じられます。なんといってもOSメーカーがアプリケーションを開発するのは格段に有利ですから、ジャストシステムやそれ以外のメーカーも、同じ土俵に立ててない、という気がします。

この際、ワードも捨てて、InDesignに切り替えてみようか、などと不遜にも思ってしまう、今日この頃です。

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