今年はどうなる、電子辞書
そろそろ春先の語学書シーズンについて考えないとならないのですが、例年にも増して辞典の売り上げが落ち込みそうです。原因は言わずもがな、電子辞書です。
昨春あたしは、電子辞書が紙の辞書のシェアを喰うと言えるようになるのはもう少し先になるだろうと、今から見るとかなり楽観的に考えていました。特 にあたしの勤務先が主として売っている語学の辞典は、大学生協での販売がそれなりのウェイトを占めていて、学校現場では<まだまだ紙>という意識が根強い だろうというのがその根拠でした。
ところが蓋を開けてみると、電子辞書の売り上げはこちらの予想を上回る伸びでした。昨今の新入生は高校時代に既に電子辞書を使っていた世代なので、 ほとんど抵抗無く使えるんですね。それに、こちらにとって頼みの綱である語学の先生方も、かなり多くの人が電子辞書を薦めている、薦めてはいなくとも生徒 に使用を禁止していない、状態なので、そうなると広辞苑も英和辞典も入っている電子辞書がお手軽になるわけですね。
紙の辞書をそれだけ買ったらかなりの金額ですが、電子辞書ならその何分の一、と言われますが、それだけの辞書を買いますか? と言いたいところですが、入学祝いに買ってあげる両親・祖父母が案外多いみたいです。
上に述べた先生方の肯定的評価というのも、昨今の電子辞書は収録されている辞書が本格的なものになり、また使い勝手が格段に改善されているというの があるようです。こうなるとこの春の紙の辞典の売れ行きはますます哀しいものが予想されますね。ああ、どうしたらいいのでしょう。
今日は、「外国語の電子辞書」コーナーのリニューアルをやっていたので、なんかこんな気分に浸ってしまいました(T_T)。
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