重版と書評の微妙な関係
昨年、あたしの勤務先から刊行された『おわりの雪』が、この週末にBSのブックレビュー、日曜日の朝日新聞、来週末のTBS系王様のブランチで、相次いで取り上げられることになりました。読売新聞でも書評に載るとの情報もあり、刊行から数ヶ月を経て、ようやく火がつくか、といったところです。
それをみこして、本日重版が出来上がってきたのですが、上記の情報を知り合いの書店山筋に既に流しているので追加注文がかなり来ていて、重版分が今 日一日できれいになくなってしまいました。朝日の書評はこの水曜日に入ってきた情報なので、これを聞いてさらなる追加注文が予想されますし、現に来ていま す。
刊行後これまで、決して飛ぶように売れていたわけではないので、各店で何冊か在庫を持っているところも多いようなので、さて、重版をかけて吉と出る か凶と出るか、悩ましいところです。せっかく書評などが続けざまに出て勢いづきそうな時に、肝心の本がないんじゃ洒落にもなりません。かといって、一つ間 違えば重版分がまるまる残る、一年後には断裁、なんてことも少なからず経験していることですし......。
少なくとも今のところ、書店さんからの電話注文も順調で、実際に書店へ営業で回ってもいい感じで追加注文がもらえます(売れ残ったら返品とりますからね! おっとオフレコ)。結果として重版分の3分の1、4分の1くらいが余るというのが理想ですかね。
それにしても毎度毎度、悩ましい重版のタイミングです。
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