上のトップ画像は北京五輪2年前ほどの北京・東単交差点だったと思います。バック画像は西安の兵馬俑博物館に展示されていた武俑です。

2004年6月10日

2004年06月号

『本棚の歴史』(小社刊)に、かつて本は鎖につながれていた、という記述があります。現在の私たちには、どんな感じかまるでイメージできません。あ る人はこの本の書評で、電気製品が鎖でつながれて店頭に並んでいるさまを例として挙げていました。それは万引き防止のためでしょうが、かつての本も盗難防 止のためにつながれていたとのことです。時代が変わっても、人の心はあまり変わらないということを目の当たりにする思いです。

幸いにも現在は、本を鎖でつないでいる図書館も本屋もなく、自由に手にとって読むことができますが、先日ある書店の店頭で、鎖につながれた電子書籍端末が展示されているのを見かけました。歴史は繰り返すと言うべきなのでしょうか、ちょっと複雑な心境です。

なお当時の鎖につながれた本の様子を知りたい方は、ぜひ同書62ページ以降をご覧ください。